靴の踵
靴修理工房81では、腰裏修理や、踵の縫い割の糸が切れてしまった場合の
縫い直しなどしております。
でも、修理しても履き方に問題があれば、また同じ繰り返しになる事が
あります。
靴ベラを使わずに靴の踵を踏むようにして足をすべりこませて履いてしまったり
ひも靴の紐をゆるめずに同じように靴の踵を踏むようにして足をいれた場合
それだけ履き口や踵部分に負担をかけてしまうので、
糸が切れてしまったり、革切れしてしまったりします。
また、踵の骨「踵骨」(しょうこつ)は、ぐらぐら動きやすいと
言われています。
そのため靴の踵部分には、芯(月型芯)が入っていて
動きやすい踵の骨をしっかりホールドしているのですが、
その靴の踵を踏むと月型芯が破損してしまうため機能を果たさないばかりか
破損した部分が足の踵にあたって違和感を感じたり・・・。
手間かもしれませんが、大切な靴を長く心地よく履くためにも
靴ベラを使う事と、ひも靴はその都度ゆるめて結びなおす事をお勧めします。