植物ランプ
小さい頃、停電になると、いつもと違う夜にウキウキしていた。
テーブルの上に父が蝋燭を立て、その周りに家族が集まった。
母が、その灯りで絵本を読んでくれるのも楽しみの一つだった。
暗闇とか、蝋燭のともしびとか、今でもワクワクする。(怪しい人ではありません)
以前、東京の神田にあるギャラリーに植物ランプの展示をみに行った事がある。
会社の昼休みに読んでいた新聞に展示会の記事が掲載されていたのだ。
たまたま目に入った。かないいちろうさんという作家さんが作った植物ランプ。
これはっ!!と思い、早速、次の休日に友達とギャラリーに
行った。
これが、すばらしかった!!!
初めて見る植物ランプが作りだす光と影の空間は、とっても居心地が良かった。
停電の時の、ワクワク感が、そこにはあったのだ。
あの植物が、こんなランプになるなんて・・・。ただただ、見とれてしまった。
そして、その展示会では、ランプの手作りコーナーがあり、自分の気に入った植物で
簡単にランプが作れ、しかも購入できた。
もともと影絵作家さんだった金井さんは、暗闇を怖がる子供たちのために照明が必要だと感じ
影絵の雰囲気をこわさず、適度なやわらかい明るさのあるこの手作りランプに
たどり着いたというエピソードにも惹かれた。